近畿経済産業局、ドイツ再生医学研究者らによる交流セミナーをiCeMSで実施

2010年7月1日

 経済産業省の近畿経済産業局が関西全体の対日投資促進のために設置した「Invest関西会議」は6月30日、再生医学分野の研究者をドイツから迎えて京都大学物質-細胞統合システム拠点(iCeMS=アイセムス)を訪問し、交流セミナーを実施しました。

 まず、先端医療振興財団クラスター推進センター専門役の淺田孝博士が独チュービンゲン大学再生生物学・医学センター教授の Konrad Kohler 博士、同大学自然科学・医学研究所の細胞生物学部門長 Elke Guenther 博士、独ハノーファー大学テクニカルケミストリー研究所の Cornelia Kasper 博士に同行し、中辻憲夫iCeMS拠点長と仙石慎太郎iCeMS准教授との会談に臨みました。双方の活動を紹介し合った後、日独における幹細胞研究にまつわる規制や、学内他部局から共同研究者を公募するiCeMS学際融合研究推進プロジェクト等について、活発な意見交換が行われました。

 続いて交流セミナーでは、Kohler 博士がバイオメディカル工学の再生医療応用について、Guenther 博士が筋骨格再生の細胞生物学的ストラテジーについて、Kasper 博士が組織工学バイオリアクターについて講演し、来場者も積極的に質問を投げかけていました。

 セミナー後は、同会議による「ドイツ-関西バイオ交流プログラム」のため来日していた独バイオクラスター支援機関「ドイツバイオテクノロジー企業協会(VBU)」や独バイオ・メディカル分野の企業・大学研究者ら約40名がiCeMSに集い、iCeMSや京都大学iPS細胞研究所(CiRA=サイラ)の研究者らと交流を図りました。


会談時の中辻拠点長(左)と仙石准教授(右)
 

講演をする Kohler 博士
 

講演をする Guenther 博士
 

講演をする Kasper 博士
 

講演時の会場(iCeMS本館2Fセミナー室)の様子