HFSP事務局長と事務局次長がiCeMSを訪問

2010年10月14日

 ヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラム(HFSP)のエルンスト・ルードヴィヒ・ヴィナッカー事務局長と中原徹事務局次長が5日、京都大学 物質-細胞統合システム拠点(iCeMS=アイセムス)を訪問しました。

 HFSPは、中曽根首相(当時)が1987年のベネチア・サミットで提唱し、1989年に設立された国際研究推進事業です。現在14の国・地域が加盟しており、「生体が持つ複雑なメカニズムの解明」をテーマとした基礎研究を支援しています。研究の国際性、学際性、独創性を重視する同プログラムの趣旨に基づき、iCeMS研究者からの積極的な応募を求めることが訪問の主な目的です。

 中辻憲夫iCeMS拠点長による拠点概要紹介では、特にiCeMS京都フェローや若手研究者のための探索融合研究助成など、iCeMSで実施している研究者支援体制が説明されました。続いて本館の施設案内の後、ヴィナッカー事務局長によるHFSPの紹介セミナーがあり、iCeMSの教職員らが参加しました。同事務局長は、「近年日本の若手研究者の海外志向の低下が問題になっているが、キャリア形成の場としてHFSPを是非活用して欲しい」と呼び掛けました。



ヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラム(HFSP)




iCeMS本館の施設見学を行う中辻教授(左)
とヴィナッカー事務局長
 

オープンオフィスを訪れる中原事務局次長(左)
ヴィナッカー事務局長と中辻教授
 


講演を行うヴィナッカー事務局長