北川進教授、紫綬褒章を受章

2011年6月15日

 政府は15日付けで、2011年春の褒章受章者705名と24団体を発表しました。うち学術、芸術、技術開発等の功労者を対象とする紫綬褒章は、北川進物質-細胞統合システム拠点(iCeMS=アイセムス)副拠点長を含む25名に贈られます。

 受章理由となった「錯体化学、配位空間の化学研究」について北川教授は「『配位空間の化学』と呼ばれる新しい錯体化学の領域を開拓し発展させることができた。この化学から金属イオンと有機化合物からなる既存の材料には無いソフトな多孔性結晶も創製できた。この材料は、既存の多孔性材料にはない優れた吸着、分離、触媒機能などを示すことから、今日のエネルギーや環境分野の社会的要請に資するものと期待している」としています。

 東京都内での褒章伝達式、および皇居での拝謁は、ともに6月29日に予定されています。

 近年では、Extenal Link鷲田清一大阪大学総長(2004年)、Extenal Link松沢哲郎京都大学霊長類研究所所長(2004年)、山中伸弥京都大学iPS細胞研究所(CiRA=サイラ)所長・iCeMS教授(2008年)などが紫綬褒章を受章しています。

関連記事・報道