iCeMS桂ラボラトリー、新たな共同研究拠点として再始動

2011年10月31日

 京都大学物質-細胞統合システム拠点(iCeMS=アイセムス)は27日、iCeMS桂ラボラトリーが新たに共同研究拠点として再始動することを記念して、講演会・内覧会を開催しました。

 桂キャンパスにある約220m2の同ラボでは、iCeMS連携教員として迎えた工学研究科の秋吉一成教授、浜地格教授、森泰生教授、白川昌宏教授と、iCeMSの北川進副拠点長、今堀博教授、上野隆史准教授、古川修平准教授、有吉眞理子准教授らが、共同研究を進めます。

 講演会にはiCeMSや他部局から40名を超える研究者が参加しました。中辻憲夫iCeMS拠点長、北川副拠点長が開会の辞を述べた後、浜地教授、森教授、秋吉教授、原田慶恵iCeMS教授(白川教授代理)による研究発表が続きました。同ラボで行われる多彩な共同研究に対して多くの質問が挙がり、学際的な新しい研究につながるような議論も交わされました。講演会の後は研究施設の内覧会が行われ、続いて懇親会が催されました。

 今後、様々な働きをする「スマートな」高分子に多孔性金属錯体(PCP)を組み合わせる研究、イオンチャネルの制御、生きた細胞をリアルタイムで観察するイメージング技術の開発、高分子材料であるナノゲルの医学や創薬への応用等が行われ、iCeMSの研究目標である「細胞科学と物質科学の融合」を発展させるにあたって重要な役割を担います。

 同ラボは2008年4月、主に北川グループや今堀グループの研究拠点として、桂キャンパス船井交流センター内に開設されました。今回、秋吉教授、浜地教授、森教授、白川教授らとの共同研究拠点として再始動する事で、他部局との連携強化と学際融合の推進を図ります。

 
中辻憲夫iCeMS拠点長
 
  北川進副拠点長
 
 
浜地格連携教授
 
  森泰生連携教授
 
 
原田慶恵教授
 
  秋吉一成連携教授
 
講演会参加者らの集合写真、船井交流センター前で