中辻憲夫教授、和歌山県文化賞を受賞

2011年12月2日

 和歌山県は1日、和歌山県文化表彰の受賞者を発表しました。過去2年該当者の無かった文化賞には、京都大学の中辻憲夫物質-細胞統合システム拠点(iCeMS=アイセムス)拠点長と歌手の坂本冬美さんが選ばれました。

 同賞は、文化の向上発展に特に顕著な業績を示し、和歌山県の誇りに値すると認められる人物を表彰するものです。最近では、発生生物学者の入谷明京大名誉教授、総務大臣などを歴任した竹中平蔵慶應義塾大学教授、佐和隆光立命館大学教授・京大特任教授、分子生物学者の谷口維紹東京大学教授らが同賞を受賞しています。

 表彰式は、2012年1月16日に和歌山県庁にて執り行われる予定です。

中辻教授のコメント
「和歌山県は、高校までの思い出多い自然と歴史豊かな地です。私が科学者となる道を選んだのも、その自然環境と中学高校で受けた教育の影響が大きいです。今回名誉ある文化賞を頂くことは、大きな喜びです。私は発生生物学の研究を始め、生命医科学で基礎と応用にまたがる幹細胞研究を行ってきました。これからは専門分野に加えて広い学問的視野を持ち、社会問題にも智恵を発揮できる科学者を育てることが重要だと考えています。」

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