北川進拠点長、第10回江崎玲於奈賞を受賞

2013年9月5日

 茨城県と財団法人茨城県科学技術振興財団は9月3日、北川進京都大学物質-細胞統合システム拠点(iCeMS=アイセムス)拠点長・教授にExtenal Link第10回江崎玲於奈賞を贈ると発表しました。この賞は日本国内の研究機関においてナノサイエンスあるいはナノテクノロジー分野に関する優れた業績を挙げたものに贈られます。北川教授の「革新的な多孔性金属錯体の開発」が高い評価を得ました。授賞式および受賞記念講演会は2013年11月26日につくば国際会議場で開催される予定です。

 今回の受賞に対し北川教授は以下の様にコメントしています。

「分子、金属イオンを用いて自在にナノ空間を設計して新しい多孔性材料を作る私どもの成果が評価され大変名誉なことと喜んでおります。これもひとえにご指導いただいた先生方、ともに苦労してきた共同研究者、学生諸君の才能と汗の結晶と思います。心より感謝しております。最近のシェールガス革命に代表されるように今世紀はまさに気体の時代です。小分子気体はエネルギー(メタン, 水素, など)、環境(二酸化炭素,イオウおよび窒素酸化物など)、生体(酸素、一酸化窒素など)、資源(炭素は二酸化炭素、空気中の窒素、水の水素など)のあらゆる分野に関わる重要な物質です。その分離、貯蔵、変換を自在にすすめる上でも本多孔性材料は重要な役割をするものと大変期待しています。」


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