王丹助教、WPI合同シンポジウムで講演

 

2014年12月16日

  高校生を主な対象としたシンポジウム「第4回世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)合同シンポジウム サイエンスがつなぐキミのミライ」が12月13日、東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)主催のもと、有楽町朝日ホール(東京都千代田区)にて開催されました。都内外の高校性らを中心に600人近くが参加し、共催の世界トップレベル研究拠点プログラム全9拠点で行われている最先端研究について学びました。

 講演では、最先端の研究成果や、講演者自身が研究内容のほか、研究者を目指したきっかけや研究の苦労話など、高校生にもわかりやすい内容で紹介されました。iCeMSからは王丹助教が「ゲノムが導く明日の自分」という演題で、日常の経験がどのようにゲノム情報と関わっているかなど、最先端のDNA研究の成果について講演を行いました。

 ブースセッションでは、各WPI拠点のブース展示が行われました。iCeMSのブースでは、講演を行った王丹助教及び国際企画室職員が拠点の研究活動について説明を行いました。来場者からは「iCeMSの研究はどのような応用の可能性がありますか」「iPS細胞はいつ実用化しますか」といった、研究の今後の発展への期待を含んだ質問が多く寄せられたほか、「細胞内でのABCトランスポーターの役割について教えてください」「蛍光プローブの具体的な手法について教えてください」といった専門的な質問も飛び交いました。

 iCeMSブースではポスターによる拠点紹介に加えて、棒状と球状のマグネットを分子に見立てた多孔性錯体(PCP)モデルの展示と体験学習も行われました。来場者は、物体を閉じ込める構造を実際に作成することにより、PCPの構造とその応用の可能性について理解を深めている様子でした。

 また、シンポジウム開催中を通じて、ブース展示会場ではWPI9拠点を紹介するビデオが放映されました。iCeMSからは古川修平准教授が出演し、高校生に向けて研究の魅力などについて語りました。


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写真

 

王丹先生の講演の様子
 

ブース展示の様子
 

高校生による研究活動紹介