北川進iCeMS拠点長、マルコ・ポーロイタリア科学賞を受賞

2015年4月3日

 京都大学物質−細胞統合システム拠点(iCeMS)拠点長の北川進教授は、マルコ・ポーロイタリア科学賞(Marco Polo della Scienza Italiana)を受賞し、4月1日に京都のThe Sodoh 東山で行われたシンポジウム「Italy meets Asia 2015: Scientific Venue in Kyoto 2015」の中で受賞講演を行いました。

 この賞は、ナノテクノロジー分野においてイタリアと日本の間での技術的連携や科学的ネットワーク推進に貢献した研究者に授与される賞で、2011年にイタリア政府により創設されました。2013年には北川宏iCeMS連携教授が同賞を受賞しており、今年は北川進教授とイタリア人研究者2名の合計3名が受賞しました。

 受賞講演において北川進教授は、ナノサイエンス関係の学術研究やナノ技術の研究開発に関わる主要な人物などの多くの参加者に向け、多孔性材料でガス分子を扱うことの有用性を伝えるとともに、自らの研究する有機金属錯体の面白さやその高い機能性について語りました。また同シンポジウムでは、マルコ・ポーロイタリア科学賞受賞者以外にも、同じくiCeMSの主任研究員でiPS細胞研究所長の山中伸弥教授らが講演を行いました。

 シンポジウム「Italy meets Asia」は日伊両国間の科学技術の発展と連携の促進を目的に、Extenal Link在日イタリア大使館Extenal Link在大阪イタリア総領事館などの後援により2011年から毎年京都で開催されています。今年フィレンツェとの姉妹都市提携50周年を迎える京都。今後より一層、文化、科学など様々な分野でイタリアとの交流が期待されます。



写真


受賞講演を行う北川進教授


表彰盾を受け取る北川教授(右)と門川大作京都市長


左から、門川大作京都市長、Fulvio Parmigiani 教授(エレットラ・シンクロトロン・トリエステ研究所)、Maurizio Fermeglia 教授(トリエステ大)、北川進教授、マルコ・ロンバルディ在大阪イタリア総領事


参加者集合写真

関連リンク