第2回 iCeMSカフェを開催しました

アクチンとミオシン

第2回iCeMSカフェ

第2回iCeMSカフェ

ゴールデンウィーク明けで少し静かになった週末、京都の町家で第2回iCeMs(アイセムス)カフェを開催しました。雨の中、約30名の方に足を運んでいただきました。

今回のアイセムスカフェのゲストは、原田 慶恵さんと研究室のみなさん。
原田さんが興味を持っているのは、小さな小さな分子の世界(細胞の中)で起こっている出来事です。からだの中でタンパク質分子はどのように働いているのだ ろう?1つのタンパク質分子が働く様子を見たい、という思いで研究されています。けれども、ナノ(1ミリの100万分の1)スケールで起こっていることを 見ることは簡単ではありません。

今回は筋肉中ではたらくタンパク質分子などを例として、小さな分子の世界について、そして、この小さな世界を観ることについてお話をしました。

私たちが生活している世界に比べて、タンパク質分子の世界はどれほど小さいのだろう?ということを共有するために、まずは、タンパク質分子(アクチンとミ オシン)の模型をテーブルごとに組み立てました。アクチンもミオシンも筋収縮の際に重要な役割を担うタンパク質分子です。実際にはこの模型の500万分の 1の大きさのものが、からだの中でいつも働いています。そのおかげで私たちも動くことができているということに驚きを感じました。その後は30分ほどお茶 やお菓子を楽しみながら、各テーブルで意見を交換し合いました。今回は、高校生、大学院生、会社員など、様々な年齢の、様々な職業の方が、みんなで熱心に 話し合っていた様子が印象的でした。

最後に"見えないものを観る"ための工夫について、スライドを使った原田さんのお話を聞きました。タンパク質が顕微鏡下で動いている様子を動画で見せても らいましたが、参加者のみなさんの目にも新鮮に映ったようです。「動画でみることができて新鮮だった。」「タンパク質の動きを観ることができてよかった」 という言葉をいただきました。普段目にしない、できないものに思いを馳せる1日を楽しんでいただけたでしょうか?

次回(第3回)は8月2日に行われる予定です。「次回の案内を送って」などなど、ご意見やご案内を希望される方はscience-cafe@icems.kyoto-u.ac.jpまでご連絡ください。お待ちしています!!

以下はアイセムスカフェ第2回開催時の情報です。

日時 2008年5月10日(土曜日) 14時00分~15時30分
場所 ちおん舎(地下鉄「烏丸御池」下車6番出口より徒歩3分)
Extenal Linkhttp://www.chikichi.co.jp/
ゲスト 原田 慶恵さん(アイセムス教授)と 研究室のみなさん
主催 京都大学 アイセムス(物質-細胞統合システム拠点)
共催 井戸端サイエンス工房
Extenal Linkhttp://kyoto.vis.ne.jp/isl/