第9回 iCeMSカフェを開催しました

掲載:2011年4月6日

第9回iCeMSカフェ

第9回iCeMSカフェ

第9回iCeMSカフェ

第9回iCeMSカフェ

第9回iCeMSカフェ

第9回iCeMSカフェ

 

 紅葉のシーズンも終わりに近づき、少し肌寒くなってきました。iCeMSも玄関にリースを飾り、すっかりクリスマスモードです。

 そんな中、iCeMSコンプレックス1本館・2階ラウンジで、第9回iCeMSカフェを開催しました。24名の参加者の方々には、少しゆったりした時間を過ごしていただきました。今回のiCeMSカフェのゲストは、今堀博さんと今堀グループのみなさん。普段は、京都大学・桂キャンパスで研究をしています。

 今堀グループの研究テーマの1つは「太陽電池」。「太陽電池」と聞いてすぐに思い浮かぶのは、最近よく見かけるようになってきた屋根の上のパネルですね。でも、どうやらそれだけではないようです。今堀さんが光合成にヒントを得て研究中の「未来の太陽電池」を紹介する"紙芝居"から、第9回iCeMSカフェはスタートしました。

 今堀さんの説明によると、「安全・クリーン」という従来の太陽電池の特徴に加えて、未来の太陽電池には「カラフル」「折りたためる」「安い」という特徴を持たせることができるそうです。気軽に持ち運べて、しかもオシャレ。そんな太陽電池なら普及も加速しそうです。

 その後、ちょっと実験してみよう!ということで、ハイビスカスの花の色素を使った太陽電池づくりにチャレンジしました。ハイビスカスの花を水につけておくと、真っ赤な溶液ができあがります。ここに特殊なコーティングを施したガラス製の電極を浸して赤い色素を染みこませるのです。電極を30分程度浸している間に、今堀グループの研究材料「フラーレン」のペーパークラフトを作ったり、お菓子を食べたりしながらおしゃべりをしました。

 テーブルの会話を少しのぞいてみると、「ハイビスカスじゃないとだめなんですか?」「研究をしていると、ああ、と落ち込むときもあれば楽しいときもあって・・・」など、太陽電池に関係する話から、研究者人生話まで、多様なテーマが飛び交っていました。

 もうそろそろ??ということで、十分にハイビスカスの色素が染みこんだ電極を使って、太陽電池を組み立て、電子オルゴールにつなぎました。あとは太陽を照らせば!といいたいところなのですが、残念ながら今日はくもり。代わりにハロゲンランプを使って太陽電池を照らしました。

 きらきらひかる お空の星よ まばたきしては みんなを見てる・・・

 というおなじみの「きらきら星」のメロディが聞こえてきたところで今日は終了。約1時間半、あっという間に過ぎていきました。

 「次回の案内を送って」などなど、ご意見やご案内を希望される方は science-cafe@icems.kyoto-u.ac.jp までご連絡ください。お待ちしています!!

文 :iCeMS科学コミュニケーショングループ
写真:iCeMS国際広報室セクション


テーマ 未来の太陽電池
ゲスト 今堀博さん(京都大学 iCeMS主任研究者/大学院工学研究科 教授)と研究室のみなさん
開催日時 2010年12月11日(土曜日)14時00分-15時30分
開催場所 iCeMSコンプレックス1 本館 2F交流ラウンジ
当日の配布資料 PDF覚え書き(PDF: 922KB)
当日のあそび 花力発電(西野田電工株式会社)、"フラーレンのペーパークラフト"
当日のお茶とお菓子 古都緑(丸久小山園)、栗と抹茶のケーキ、チョコクッキー、クリスマスをイメージした白いクッキー(グーテ)
主催 京都大学 物質-細胞統合システム拠点(iCeMS=アイセムス)