「しっかり遊べ。京都大学発ボードゲームで研究者の働き方、チームや班の中での働き方を学ぶ。」を開催しました

17th iCeMS Cafe

2015年12月1日

しっかり遊べ。

しっかり遊べ。

しっかり遊べ。

しっかり遊べ。

しっかり遊べ。

 

2015年11月14日、グランフロント大阪・ナレッジキャピタルにて「しっかり遊べ。京都大学発ボードゲームで研究者の働き方、チームや班の中での働き方を学ぶ。」を開催しました。10歳以上のお子さんとその保護者の7組14名(午前の部 2組4名+午後の部 5組10名)にご参加いただきました。

午前の部(60分)は、iPS細胞も登場する細胞育成ゲーム「幹細胞研究やってみよう!」でしっかり遊ぶ時間。このゲームは、研究者になったつもりで、「プルリポテントくん(=受精卵からちょっと発生が進んだ細胞)」を、体の中ではたらく「いろいろな種類の細胞」になるまで育てて行く、すごろく風のボードゲームです。「研究費の申請をする時期だ。1回休み。」のように、リアルな研究者生活を模擬的にプチ体験できます。

このゲームで遊びながら、ふとわいた疑問には、日々細胞も扱いながら研究しているiCeMSの勝田陽介さんに答えてもらいます。冷凍庫の霜取りって実はとっても重要なんです。というエピソードを聞いたり、研究に使う顕微鏡の価格を教えてもらってびっくりしたりしながら、ゴールを目指しました。ちなみに、着せ替えができる細胞フィギュアは、子ども達に大人気!

「その時々で一番好きな事に一生懸命取り組んでいるうちに研究者になっていた。」「研究を進める上で、コミュニケーションってとっても大事。ピアノでもサッカーでも、取り組んでいる何かを通じて知り合う人と積極的にお話するようにしてみて。」というような勝田さんからのメッセージで、午前の部は終了しました。

午後の部(120分)は、協力ボードゲーム 「TATEWARI(タテワリ)」を遊びながら学びました。「協力・対話スキルは学際融合研究を進める上で重要なスキルの1つ」ということで、開発されたゲームです。プレイヤー間で順位を競い合うのではなく、プレイヤーみんなで情報やリソースを共有し、大事業の成立を目指します。みんなで勝つか、みんなで負けるか、というゲームなのです。ルールやゲームに出てくる用語が複雑だったので少し心配していたのですが、子ども達は短時間でちゃんとルールを把握して、“技”を使いこなしていました。びっくり。

午後の部の最後には、「このゲームの中にもいろいろなキャラクターが出て来た。研究者はもっともっと個性の強い人達の集まり。その個性の強い人達が、端から見たらけんかと間違われそうなぐらい熱い議論をしながら、互いに協力をしながら研究を進めている。」という勝田さんからのコメントもありました。

しっかり遊ぶことで、しっかり学んでいただけたでしょうか?

文: iCeMS科学コミュニケーショングループ