DMCIC 第63回コロイドおよび界面化学討論会「ナノを越えて:メゾ領域のサイエンス」

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「ナノを越えて:メゾ領域のサイエンス」

 化学者になじみが深い「ナノ領域(1-10 nm)」と日常経験の世界「1マイクロメーター程度以上のマクロ領域」の間にはメゾ領域という、大きな未踏の大地が広がっている。しかし、メゾ領域にも、科学技術の様々な分野でめざましい成果が得られ始めている。多くの調節性のある細胞機能は、個々の分子の単なる衝突によって果たされるのではなく、数個から数十個の生体高分子が膜構造などと共存して、絶え間ない分子運動と揺らぎの中にありながら、ほぼ間違いなくシグナル伝達などの複雑な反応と機能をやり遂げている。また高分子自己組織体、多孔性物質の協同的構造変化や、分子やイオンの複合体であるコロイド・ミセル・分子膜などはメゾ領域の科学の好対象である。本討論会では、化学・物理学・材料科学・生物科学の全ての分野で重要な課題である、メゾ領域の揺らぎの中での多様な現象、構造体、機能の普遍的原理の理解にむけて、多岐の分野にわたり、界面化学の基礎・応用の立場から討論することをめざす。

日程 2011年9月7-9日
場所 京都大学 吉田キャンパス
詳細情報 PDF File第63回コロイドおよび界面化学討論会
主催 日本化学会 コロイドおよび界面化学部会
共催 京都大学 物質-細胞統合システム拠点(iCeMS=アイセムス)