活動報告

2016年6月9日

iCeMS、英国MRC、AMEDとシンポジウムを共催

 京都大学物質−細胞統合システム拠点(iCeMS=アイセムス)は、3月21日から22日にかけて、英国Medical Research Council(MRC)、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)と共同(略称 I.M.A.)で「第20回iCeMS国際シンポジウム/I.M.A. Workshop on Neural Imaging in Neuroscience」を英国のケンブリッジ大学ピーターハウスカレッジにて開催しました。

 この合同ミーティングは、楠見明弘iCeMS教授、ジョヴァンナ・マルッチ(Giovanna Mallucci)ケンブリッジ大学教授らの呼びかけによって実現したものです。日英両国の光学イメジング技術と神経科学の第一人者が集い、両者の融合によって産まれつつある新しい研究領域とそれをさらに発展させる方策について、発表と議論を行いました。

 iCeMSからは、他に、見学美根子教授をはじめ6名が参加し、講演やポスター発表を行いました。講演では最先端の光学イメジング手法の開発と応用を中心に、X線結晶回析や極低温電子顕微鏡を用いた研究や、モデル化した神経細胞を用いた計算科学からのアプローチなど、非常に多岐にわたる研究報告が行われ、会場では活発な議論が交わされました。ポスター発表は、主に若手研究者によっておこなわれ、参加者同士の個別の意見交換とともに、親交を深める有意義な機会となりました。

 会場では、今後の神経科学の発展のために研究者が進むべき道についても深く議論されました。マルッチ教授は今回のような国際的な合同会議が不可欠であるとし、本会議の成功への感謝と、次回開催への意欲を示しました。

会場となったケンブリッジ大学ピーターハウスカレッジ

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見学美根子