研究

2017年5月24日

単一原子層薄膜によって赤外光を1桁波長の短い可視光に変換することに成功 -グラフェンの新しい光機能の発見-

赤外光パルス(右の赤いビーム)をハニカム(蜂の巣)構造を持つ単一原子層薄膜であるグラフェンに照射すると、奇数分の1の波長を持つ可視光(左のビーム)への変換が起きることを見出した。

iCeMSの田中耕一郎連携PIらの研究グループは、グラフェン(炭素原子が蜂の巣状に結合した、1原子の厚さのシート)に赤外パルス光を照射すると、波長が5分の1、7分の1、9分の1の可視パルス光が生成されることを発見しました。これは「高次高調波発生」と呼ばれる現象であり、炭素の単一原子層(厚さ0.335ナノメートル、ナノは10-9)超薄膜であるグラフェンで実現したのは世界で初めての発見です。

 本研究成果は、2017年5月19日に米国の科学誌「Science」で公開されました。

 詳細は以下のページでご覧いただけます。

京都大学ウェブサイト:単一原子層薄膜によって赤外光を1桁波長の短い可視光に変換することに成功 -グラフェンの新しい光機能の発見-