UCLA-CNSI国際連携担当理事、iCeMSセミナーで講演

2010年12月7日
京都大学物質-細胞統合システム拠点(iCeMS=アイセムス)は6日、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)カリフォルニア・ナノシステム研究所(CNSI)国際連携担当理事のデイヴィッド・ランドバーグ博士を講演者として迎え、第65回iCeMSセミナー「世界に伝えるWho, What, Where:ゼロからの国際的プレゼンス獲得」を開催しました。
普段のiCeMSセミナーでは最先端の研究について議論するため、必然的に参加者の大半は研究者ですが、今回は大学の国際連携に焦点を当て、職員としてどのような貢献が可能かを考察したため、研究者に加え多くの職員も参加した点が特徴的でした。iCeMS内外から約40名の参加がありました。
ランドバーグ博士は、講演を「新しく設立された研究機関が、国際的な認知を得るための5つのステップ」に整理し、以下のようなテーマに分けて紹介しました。
- 科学者、政治家、一般市民といった多様な層に訴えるためには、紙・電子媒体をどう使い分けるか?
- 教員と職員の役割:教職協働を妨げる障壁とは?
- Face to faceの関係を築くことの重要性:「顔の見える」機関へ
- 国際連携の構築における、小規模な学術会議(ワークショップ、セミナー、シンポジウム等)の果たす役割
- 成功するパートナーシップとコラボレーション:学術交流協定(MoU)の締結と国際的プレゼンス獲得についての考察を通して
質疑応答においても、踏み込んだ質問が研究者と職員の両方から挙がりました。英語での活発な意見交換の後、ランドバーグ博士からCNSIの帽子がiCeMS事務部門長の富田眞治教授と山田大輔iCeMS国際・企画セクションリーダーに贈られ、和やかな雰囲気の中セミナーが終了しました。
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今回のセミナーの企画・司会を務めた山田リーダー(左)と、質問をする富田教授(右) |
質問に答えるランドバーグ博士 |