iCeMSラーニングラウンジ

「ラーニングラウンジ」では、毎回2名の若手研究者が自身の研究について英語でトークを行います。社会背景に関連づけた魅力的なトークにより、なぜ自分の研究が世界にとって重要なのか、専門外の方にもわかりやすく訴えかけます。
第3回・2015年10月21日(水) | ||
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講演1 | 佐藤 綾(さとう・あや)さん(iCeMS Peter Carltonグループ) | |
DNAはどうやってこどもたちに受けつがれるの? | ||
体内で精子や卵子が作られるとき、わたしたちのDNAの半分だけが精細胞や卵細胞に組み込まれます。DNA分子はどうやって、こんなにも精密にコントロールされるのでしょう。細胞分裂の中で、DNAがどのように操作されることで、あなたの遺伝情報がこどもたちに渡されていくのかについてお話します。 |
ダイジェスト版ビデオ (字幕付き) |
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講演2 | 廣理 英基(ひろり・ひでき)さん(iCeMS 田中耕一郎グループ) | |
「見えない世界」を「見える世界」に | ||
人間の目は明るい太陽の下ではよく見え、色鮮やかな山並みから細かいホコリまでとらえることができますが、夜の暗闇の中で視覚はほとんど役に立ちません。ところが、動物の中にはヘビなどのように、獲物が発する赤外線を感知して暗闇の中で狩りをするものがいます。人類もまた、太陽が見せてくれる世界の外側を見るための研究を重ねてきました。レーザー光装置の発展がもたらす新たな「見える世界」に迫ります。 |
ダイジェスト版ビデオ (字幕付き) |
第2回・2015年8月3日(月) | ||
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講演1 | GP Namasivayam(ジーピー・ナマシヴァヤム)さん(iCeMS 杉山弘 グループ助教) | |
実現間近?-自然にならえば不治の病の治療法が見えてくる | ||
ニュースでは日々、科学界での新しい発見が伝えられ、治療不可能だと思われていた病気の治療に一歩近づいたと報じられます。「近づいた」とは言いますが、一体どれくらい近づいたのでしょうか?複雑な病気の安定的な治療法により早くたどりつくために必要な、自然の摂理にならった治療法の開発についてお話しします。 |
ダイジェスト版ビデオ (字幕付き) |
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講演2 | Marcel Hörning(マルセル・ホールニング) さん(iCeMS 田中求グループ助教) | |
心臓発作ってなんだろう? | ||
知っていますか?心臓病は世界で最も高い死因の一つですが、ほとんどの人が心臓病とは何か、どのように治療されるのかを知りません。心臓発作の時、私たちの心臓に何が起こるのか、AED や埋込型ペースメーカーはどうやって我々の命を救うのかについてお話しします。 |
ダイジェスト版ビデオ (字幕付き) |
第1回・2015年6月29日(月) | ||
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講演1 | 亀井謙一郎(かめい・けんいちろう)さん(iCeMS Yong Chen グループ准教授) | |
チップの上に生きる | ||
病気の原因を明らかにしたり薬のはたらきを確かめるために行われる動物実験は、時間もコストもかかり、失敗も多い。だけど、新しい手法も開発されているのです。小さな装置(チップ)の上で生命体の起こす現象を再現することで、動物実験のもつ様々な問題の克服を目指す──それが僕のご紹介する「Body on a Chip」です。 |
ダイジェスト版ビデオ (字幕付き、日英切替可) |
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講演2 | 永田紅(ながた・こう) さん(iCeMS 植田和光グループ助教) | |
きのう何食べた?──憎まれ役のコレステロール | ||
皆さんは昨日何を食べましたか?ステーキ、ハンバーガー、唐揚げ、アイス... テレビもお母さんも口をそろえて「コレステロールの高いものばかり食べていてはダメ!」と言うけれど...。実は、コレステロールは私たちの体にとって欠かせない成分で、その濃度は非常に巧妙に調節されているのです。心臓病を予防し健康な暮らしを守ってくれる「善玉コレステロール」(HDL)の重要性に迫ります。 |
ダイジェスト版ビデオ (字幕付き、日英切替可) |