活動報告

2016年11月22日

【出展報告】ワークショップ:細胞育成ゲーム「幹細胞研究やってみよう!」〜しっかり遊べ。遊びながら学べ。〜(2016年秋)

 2016年11月13日、ナレッジキャピタル ワークショップフェス2016 AUTUMN にて「細胞育成ゲーム「幹細胞研究やってみよう!」〜しっかり遊べ。遊びながら学べ。〜」を開催しました。小学3年生〜6年生とその保護者の方を対象に参加者を募集し、小学校3年生〜6年生のお子さんとその保護者5組12人のご家族に参加いただきました。

 細胞育成ゲーム「幹細胞研究やってみよう!」は、iPS細胞も登場するすごろく風の細胞育成ゲームです。サイコロを投げ、出た目の数で「プルリポテントくん(=受精卵からちょっと発生が進んだ細胞)」がどんな細胞になるかが決まっていきます。「培地を交換した。1個の遺伝子がONになる。」「研究計画の倫理審査を受けた。」「コンタミした。1回休み。」など、研究者が使う専門用語も交えながらリアルな研究者生活を疑似体験できます。すごろくの最後には、獲得した点数に応じてプルリポテントくんを着せ替え、自分だけの細胞フィギュアを完成させることができます。

 「何だろう?」と疑問に思ったことは、ヒトiPS細胞を使って日々研究に励む小島洋児さん(iCeMS斎藤通紀グループ 特定拠点助教)が答えてくれました。「遺伝子がONになるってどういうこと?」「ONとOFFはどのタイミングで決まるの?」「培地ってなに?」という幹細胞研究についての疑問から、「すごろくでは“1回休み”が沢山出てくるけれど、研究者にはそんなに休みが多いの?」という研究者の生活についての疑問までさまざまでした。

 小島さんからは、「研究が「お休み」になることはたくさんあります。でもそれは夏休みのようなお休みではありません。色々な原因で思った通りの結果にならず、研究が一時中断してしまったり、一度立ち戻ってやり直す必要が出たりすることもたくさんあります。」など、研究者が日々体験していることを交えた回答が。小島さんにはお子さんだけでなく、保護者の方からの質問にも具体例を交えながらたくさん答えていただきました。

 文・写真:iCeMS科学コミュニケーショングループ

日時
2016年11月13日(日)13時00分-14時00分
会場
うめきた・グランフロント大阪北館1階 ナレッジキャピタル内 カフェラボ
講師
加納圭 滋賀大学教育学部 准教授/京都大学iCeMS 特任准教授(科学コミュニケーショングループ)
水町衣里 大阪大学COデザインセンター 特任助教/京都大学iCeMS 客員助教(科学コミュニケーショングループ)
一方井祐子 京都大学iCeMS 特定研究員(科学コミュニケーショングループ)
小島洋児 京都大学iCeMS 特定拠点助教(斎藤グループ)
対象
親子限定
*小学3年生〜小学6年生のお子さんとその保護者
定員
8組16人程度
参加費
無料
お申し込み方法
ナレッジキャピタルのWebページ から必要情報を入力 *先着順
ワークショップ主催
iCeMS(アイセムス)科学コミュニケーショングループ *このワークショップは、一般社団法人ナレッジキャピタル主催の「ナレッジキャピタル ワークショップフェス 2016 AUTUMN 」の一環として実施されます。
お問い合わせ先
iCeMS(アイセムス)科学コミュニケーショングループ
Eメール:kato-g@icems.kyoto-u.ac.jp