台湾中央研究院一行がアイセムスを訪問しました

10月8日、台湾中央研究院(Academia Sinica)の一行がアイセムスを訪問しました。上杉志成拠点長がアイセムスを紹介し、これまでの拠点のあゆみと、化学と細胞生物学の融合研究について説明しました。上杉拠点長は、10年間のWPI(世界トップレベル研究拠点プログラム)の補助金が終了した後も研究活動を維持・強化するための戦略について紹介しました。また、自己組織化を研究の軸となるテーマとして強調し、生まれた研究の社会問題への応用例などを紹介しました。
続いて、中央研究院のChau-Hwang Lee 学術諮問委員会 副事務局長によるプレゼンテーションが行われ、中央研究院で行われている生命科学、数学、物理学等、幅広い分野にわたる学問を融合した学際的な研究プロジェクトが紹介されました。
プレゼンテーションの前後には、上杉拠点長と中央研究院のメンバーの間で活発な議論が交わされました。研究所の運営、資金調達、共同研究に関する活発な意見交換が行われ、中央研究院の James C Liao 院長は、アイセムスがどのようにして多様な分野の研究者を結集し、コラボレーションを促進しているのかに興味を示しました。アイセムスと中央研究院は、異なる分野の研究を統合して学際的なイノベーションを推進するという共通の目標を持っており、共通の課題について実りある対話が展開されました。
その後、一行はアイセムスの研究施設を見学しました。深澤愛子教授と見學美根子教授が、核磁気共鳴装置 (NMR) や、アイセムスがZeiss社と共同開発した最新の共焦点顕微鏡など、研究の進展に重要な役割を果たす先端機器について詳細な説明を行いました。
今回の訪問で、日本と台湾のそれぞれで科学の発展をになう先進拠点として、アイセムスと中央研究院の間でより一層親交が深まりました。