活動報告

2024年11月29日

インド工科大学との共同運営ラボ IN-CBI の開所式を開催しました

 11月11日、アイセムスで「インテリジェント化学生命情報学イニシアチブ(IN-CBI)」の設立を祝う式典が開催されました。IN-CBIは、アイセムスがインド工科大学(IIT)ルールキー校との協力のもとに、国際的な研究パートナーシップの促進を目的とする京都大学の「On-site Laboratory」事業の一部として設立した国際共同運営ラボです。

 このラボは、加齢に伴う疾患を対象としたスマートで柔軟な医療ツールを開発することを目的に設立されました。化学、細胞生物学、情報技術を組み合わせることで、医療を革新する高度なツールの創出を目指します。

 式典は、新設されたラボの前で行われたテープカットとラボの入口に掲げる看板の除幕式から始まり、続いて、ラボの責任者であるガネシュ・パンディアン・ナマシヴァヤム講師の案内でラボ内の見学が行われました。

 その後、セミナールームに場所を移し、ナマシヴァヤムグループの博士課程学生でインド出身のマヒマ・クマルさんが進行を担当する中、式典は続きました。京都大学の湊長博総長は、研究の可能性の拡大にインドとの協力がいかに重要であるかを語りました。次に、在京インド大使館のR Madhu Sudan首席公使が、インドの科学分野での成果と日本との協力関係について述べました。また、在大阪・神戸インド総領事館のChandru Appar総領事は、本取り組みを通じた学生交流や機関間協力のさらなる進展について期待を述べました。

 上杉志成アイセムス拠点長は、新たなパートナーシップを記念してインドの正装用ベストを着用し、アイセムスが「自己組織化」というコンセプトのもと取り組む学際的アプローチを紹介しました。ナマシヴァヤム講師は、IN-CBIの目標を紹介するとともに、ラボの設立に関わった人々に感謝の意を表し、本イニシアチブが多くの人々の努力によって実現したことを語りました。IITルールキー校のKamal Kishore Pant 学長は、持続可能性に対する取り組みについて強調し、京都大学との協力に期待を寄せました。

 式典は、インド式のティータイムで締めくくられました。ティータイムはナマシヴァヤムグループの研究員である柏崎源悟氏による美しいピアノ演奏から始まり、参加者は今後の研究協力などについて議論を交わしました。このイベントは、世界の科学技術の発展に向けての、両国の文化的・科学的な友好関係を象徴するものとなりました。

テープカット
看板の除幕
ラボ見学
湊総長
Sudan首席公使
Appar総領事
インドの正装ベストを着用した上杉拠点長
Namasivayam講師
Pant IITルールキー校 学長
話に聞き入る観客
記念品交換を行うPant学長と湊総長
記念品交換を行うSudan首席公使と湊総長
参加者集合写真
進行を行うクマルさん
ティータイムのはじまりには美しいピアノ演奏が
インド式ティータイムを楽しみながらディスカッションに花を咲かせる参加者ら