活動報告

2021年11月4日

駐日インド大使館、在大阪・神戸インド総領事館の一行がアイセムスを訪問しました

参加者集合写真

 10月28日、駐日インド大使館、在大阪・神戸インド総領事館の一行がアイセムスを訪問し、学術交流の可能性について話し合いました。アイセムスのGanesh Pandian Namasivayam講師の司会のもと、初めに北川進拠点長がアイセムスについて紹介しました。特にエネルギー、環境問題、医療などの分野で重要性を増している気体を扱う科学の未来に焦点をあて、アイセムスで研究を進める多孔性配位高分子(PCP/MOF)とその可能性について紹介しました。

 続いて、堀毛悟史准教授はCO2を原料に作成した多孔性金属錯体にCO2を貯蔵する最新の研究成果について取り上げ、この材料が、25℃、1気圧における低濃度のCO2から作成できると語りました。亀井謙一郎准教授は、心臓や肝臓などの組織をチップ上に組み込こんだボディオンチップにより、ヒトの生体モデルを作成し、生命現象や病態の解明、創薬の可能性が広がることを紹介しました。Namasivayam講師は、細胞のミトコンドリアDNA上の遺伝子のスイッチオンオフを精密に制御する分子の開発について紹介しました。

 アイセムスからの発表ののち、在大阪・神戸インド総領事館のNikihilesh Giri 総領事は、一行が、京都大学で様々な研究者と交流を深めた魅力的な一日を振り返りました。京都大学をはじめとする日本の大学の印象について、質が高くかつ学際的な研究に加え、インドのパートナー機関との協力関係に魅了されたと語りました。

 続いての意見交換の際には、見学美根子教授、深澤愛子教授、ダニエル・パックウッド講師、鈴木淳教授、植田和光教授がアイセムスでの研究について語りました。また、在日インド大使館のUsha Dixit参事官(科学技術担当)は、多くの研究テーマについての協力可能性があると語り、特に炭素回収技術の可能性に大きな関心を示しました。

研究施設の見学

 最後に、在大阪・神戸インド総領事館のSanjeev Jain 領事(商務・経済)兼館長が加わり、本間貴之准教授の案内のもとアイセムス本館と研究棟の研究施設を見学しました。