日本科学未来館 科学コミュニケーター
京都大学物質- 細胞統合システム拠点 (iCeMS) 助教 (細胞生化学)
フライドチキンやアイスクリームを食べたいけれど、コレステロールが気になるなあ、と思ったことはありませんか?世間では、コレステロールは体に悪い、という思い込みがあります。しかし、コレステロールは私たちの体にとってなくてはならない成分で、たとえ食事から摂らなくても、体の中でも作られているのです。コレステロールは、多すぎても少なすぎても健康を保てません。そこで、その濃度は非常に巧妙に調節されています。よく耳にする「善玉コレステロール(HDL)」と「悪玉コレステロール(LDL)」はなにが違うのでしょう。動脈硬化症を予防する「善玉コレステロール」はどのようにして作られるのでしょう。細胞や分子のレベルで見てみたいと思います。
大阪大学免疫学フロンティア研究センター (IFReC) 助教 (免疫システム学)
コンピュータが生まれた時から、ウイルスとの戦いは始まっていました。しかし今回はコンピュータウイルスの話ではありません。インフルエンザやデング熱といった、ヒトの病気の原因となる「ウイルス」と戦うコンピュータの話です。人間の身体にはウイルスと戦う免疫システムが備わっています。コンピュータで免疫システムを丸ごと再現できれば、病気のメカニズムを明らかにしたり、薬やワクチンの設計をしたりできるかもしれません。でも、それはまだちょっと先の話です。私たちはそんな未来へ向けて、免疫反応に重要な、抗体など分子の姿をコンピュータで予測し、それらがどのように相手を認識しているのかを調べています。今回は少し欲張って、分子の形や動きの予測だけでなく、新しい薬を作るアイデアについてもお話しようと思います。
東京工業大学 地球生命研究所(ELSI)主任研究者
JAMSTEC深海・地殻内生物圏研究分野 分野長(地球微生物学)
「ワンピース」と言えばあの人気漫画、海賊となった少年ルフィが「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を探しながら人として成長してゆく海洋冒険ロマンストーリーですね。この漫画はフィクションですが、でも私はワリと真面目に、海には「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」があるような気がしているんです。アストロバイオロジスト(宇宙生命学者)とイクスプローラー(探検家)を自称する私が探し求めるワンピースとは、「生命の起源や地球外生命の存在を解く鍵」なんです。その鍵を見つける深海の冒険的研究についてお話ししたいと思います。
研究ノートについて
京都大学物質- 細胞統合システム拠点 (iCeMS) 助教 (細胞生化学)
大阪大学免疫学フロンティア研究センター (IFReC) 助教 (免疫システム学)
東京工業大学 地球生命研究所(ELSI)主任研究者
JAMSTEC深海・地殻内生物圏研究分野 分野長(地球微生物学)
日本科学未来館 科学コミュニケーター
著書 『東大合格生のノートはどうして美しいのか?』
物質-細胞統合システム拠点長
お問い合わせ先
TEL: 075-753-9755
MAIL: info_at_wpi2015.icems.kyoto-u.ac.jp(_at_を@に変更してご連絡ください)
京都大学 物質-細胞統合システム拠点 広報掛