研究

2017年3月28日

脂質の挙動をありのままに再現する蛍光プローブでラフトの形成機構を解明

(上)新たに合成したスフィンゴミエリン蛍光アナログ分子。(下)従来の蛍光アナログ脂質との違い。親水性の蛍光分子とリンカーを用いることで、天然の脂質と同じ振る舞いができる。

 iCeMSの楠見明弘 教授、鈴木健一 特定拠点准教授、および、松森信明 九州大学教授、木下祥尚 同助教、村田道雄 大阪大学教授らの共同研究グループは、脂質の動きを「ありのまま」に再現する蛍光性の脂質アナログ分子(蛍光性化合物を目印に結合させた脂質分子の類似体)を合成することで、細胞膜上においてラフト(液体の細胞膜中に特定の脂質とタンパク質が集合した領域)が形成される様子を観察することに成功しました。

 本研究成果は、2017年3月22日に米国の学術誌「Journal of Cell Biology」のオンライン版で公開されました。

 詳細は以下のページでご覧いただけます。

京都大学ウェブサイト:脂質の挙動をありのままに再現する蛍光プローブでラフトの形成機構を解明