【ノーベルウィーク】駐スウェーデン日本国大使公邸にてノーベル賞受賞記念レセプションが開催されました

　12月9日、駐スウェーデン日本国大使公邸にて、2025年ノーベル賞受賞を記念するレセプションが開催されました。化学賞を受賞したアイセムスの北川進特別教授や、医学・生理学賞を受賞した大阪大学の坂口志文特別栄誉教授をはじめ、受賞者の関係者、日・スウェーデンの政府関係者、科学技術関連機関・研究者、スウェーデンの日本人コミュニティ代表者など189名が出席しました。

　式典は、スウェーデン国歌および日本国歌の演奏により厳かに始まりました。水越英明駐スウェーデン日本国大使は歓迎の挨拶を行い、日本の科学研究が国際社会の中で果たしてきた役割に触れながら、スウェーデンの研究者や関係者への感謝を述べました。続いて、ノーベル財団から Astrid Söderbergh Widding 会長が祝辞を述べ、日本の研究者が国際社会と連携しながら科学の発展に貢献してきたことを称えました。

　受賞者スピーチでは、坂口教授、北川教授がそれぞれ登壇し、自身の研究を支えてきた研究環境や、これまで研究を共にしてきた多くの人々への感謝を述べました。特に北川教授は、自由で柔軟な研究環境と、政府からの強力な支援が研究にとって重要な要素であることを強調しました。受賞者スピーチ後には、ノーベル財団の伝統に着想を得て、受賞者が椅子の裏にサインをする場面も見られました。

　乾杯の挨拶は増子宏文部科学事務次官が行い、受賞者への祝意とともに、日本政府として研究環境の整備や若手研究者支援などを通じて研究を推進していく姿勢が示されました。

　会場では、参加者らが受賞者との記念撮影や歓談を行い、受賞の喜びを分かち合うとともに、日本とスウェーデン両国の交流を深めました。