活動報告

2022年1月20日

【公開されました】「若手研究者が語る論文のリアル」シリーズ:マデュー・マリニーさん

マデュー・マリニーさん

 アイセムスウェブサイトの「若手研究者が語る論文のリアル」シリーズに、マデュー・マリニーさん(現 ピッツバーグ大学 博士研究員)のインタビューが追加されました。

 このシリーズでは、アイセムスから出版された論文の筆頭著者にスポットライトをあてたインタビュー形式の記事の中で、論文に書かれていない、実際に研究を行った人だけが分かる苦労、努力、ヒラメキ、喜びを、本人が語ります。

 2021年11月までナマシヴァヤムグループの博士課程大学院生だったマデュー・マリニーさんは、がん治療のための免疫チェックポイント(PD-1)阻害剤を利用した免疫療法の有効性を高める研究に取り組んでいます。今回、がん細胞を攻撃する免疫細胞(T細胞)内に独自に開発した化合物EnPGC-1を送り込み、T細胞内のミトコンドリア活性を高め、さらにはT細胞の数を増やすことでマウスの腫瘍に対する攻撃性を高めることに成功ました。エピジェネティックモジュレーターであるEnPGC-1を設計し、PGC-1α/βコアクチベーターを活性化することで、免疫CD8+T細胞のミトコンドリア機能を高めることに成功しました。さらに、in vivoでEnPGC-1がPD-1遮断療法と相乗効果を発揮し、腫瘍の退縮と腫瘍を持つ宿主の生存を促進することを発見しました。

詳しくは「若手研究者が語る論文のリアル」のページでご覧ください。