INNOVATION 産業応用に向けて

京都から世界へ:創造と革新

自然の姿を解き明かすことを目指す基礎研究の成果は、ときに思いも寄らない形で社会に大きな変革をもたらすことがあります。

基礎研究をベースにした技術が社会のしくみを変えることがあるのです。アイセムスでは、基礎研究に焦点をあてつつ、そのなかで見いだされた知見を新たなシーズとして育てる研究もなされています。

実際に2018年度には、アイセムスの研究者と企業で16件の共同研究を行っています。

いつか、研究室の中で生まれた基礎的な成果が社会に届くことを願い、京都大学産官学連携本部(SACI)や関西TLO株式会社(承認技術移転機関)と連携しながら研究をすすめています。

アイセムス研究者の研究から始まったスタートアップ企業

 Atomis Inc.
多孔性配位高分子PCP/MOFの材料設計・量産化のみならず、独自のアプリケーションとして次世代高圧ガス容器CubiTanの開発を行っている。
 OOYOO Co.,Ltd.
OOYOOの2021年における核心は、二酸化炭素の濃度を10~30%程度から95~99%まで高めることができる高性能なガス分離膜の製造技術と言えます。当技術は二酸化炭素の回収に最適であり、そのコストを他の競合技術を用いた場合の半分以下に抑えることができるのです。また、もし世界中でOOYOOの技術が使われたとすると、人間が年間に排出する二酸化炭素の半分を、従来のたった1割のコストで除去できるようになります。 OOYOOの技術は次世代での気候変動の影響を低減しうるだけでなく、将来における二酸化炭素回収コストの削減やESG経営推進の機会もパートナーおよび顧客の皆様に提供してまいります。
 ReguGene Co.,Ltd.
ReguGene Co. Ltd.は、細胞透過性があり、選択的にDNAを標的とするピロールイミダゾールポリアミド(PIP)を合成治療薬として開発する製薬ベンチャー企業です。
ReguGeneは、難治性疾患や希少疾患の治療薬を提供することを目指しています。
 FGH BioTech, Inc.
FGHバイオテック社は、代謝性疾患や癌の予防と治療のために、SREBP転写因子とその関連経路を制御する低分子医薬品「For Good Health」の開発に取り組んでいます。
この当社の使命は、創業者らの60年以上にわたる脂肪とエネルギー代謝に関する画期的な科学的発見を基礎としています。