活動報告

2024年9月26日

インドネシア国立研究革新庁(BRIN)一行がアイセムスを訪問

 9月24日、インドネシアの国立研究革新庁(BRIN)と日本のインフラコンサルティング企業である八千代エンジニヤリングの一行が、アイセムスを訪れました。

 アイセムスの北川進 特別教授は、Bambang Subiyanto教授(BRIN, 元インドネシア科学院長官)ら一行を歓迎し、研究所の活動を紹介しました。多孔性配位高分子(PCP)の多様な機能、特にガス貯蔵における利用に焦点を当てた説明を行い、日本における多孔性材料研究の進展と、国内外での応用や商業化の動きについても解説しました。

 続いて、BRIN高分子技術研究センター長のJoddy Arya Laksmono博士が、インドネシアでの多孔性材料の開発状況や環境問題への応用について説明しました。また、インドネシア保健省と協力し、医療方面への応用を議論するなど、様々な取り組みを進めていることも紹介しました。

 その後、一行はアイセムスの研究施設を見学し、本間貴之特定准教授の案内のもと、実験設備を見学しました。藤原敬宏特定准教授は、アイセムスとツァイス社の共同研究により開発された最先端の顕微鏡技術について詳しく説明しました。

 アイセムスは、今回の訪問をきっかけに、インドネシアとの良好な関係のもと、将来の科学技術の発展に貢献できることを期待しています。

アイセムスでの研究を紹介する北川特別教授
インドネシアのPCP開発について語るLaksmono博士
ディスカッションの様子
アイセムスの施設を見学する一行
(後列左から) 濱津陽一氏(八千代)、渡辺肇氏(八千代)、Friman Tri Ajiie氏(BRIN)、大居孝氏(八千代)、本間貴之特定准教授(iCeMS)
(前列左から)Bambang Subiyanto教授(BRIN)、北川進特別教授(iCeMS)、Joddy Arya Laksmono博士(BRIN)、Faisal Prasetya Pangest氏(BRIN)、樋口雅一特定准教授(iCeMS)