活動報告

2016年11月22日

【出展報告】ワークショップ:NHK Eテレ『考えるカラス』連動ワークショップ「ここから先をみんなで考えてみる」(2016年秋)

 2016年11月12日、ナレッジキャピタル ワークショップフェス2016 AUTUMN にてNHK×滋賀大学×京都大学NHK Eテレ「考えるカラス」連動ワークショップ「ここから先をみんなで考えてみる」を開催しました。小学3年生〜6年生とその保護者の方を対象に参加者を募集し、初級編「お盆と風船」、中級編「ドローンとはかり」、上級編「ゴマ塩のつぶ」の3回を実施し、小学校3年生〜6年生のお子さんとその保護者22組(初級編:7組16人、中級編:8組18人、上級編:7組15人) のご家族に参加いただきました。

 ワークショップの進行は、初級編・中級編・上級編のいずれも滋賀大学教育学部4回生の加島靖之さんが務めました。どの回もまず、NHK Eテレ『考えるカラス』の番組動画を見るところからスタートします。初級編「お盆と風船」は『考えるカラス』第2回 の「考える練習」、中級編「ドローンとはかり」は『考えるカラス』第12回 の「考える観察」、上級編「ゴマ塩のつぶ」は『考えるカラス』第17回 の「考える観察」の動画です。ちなみにこれらの動画はインターネット上で見ることができます(しかも無料で!)。初級編では、「お盆と風船が一緒に落ちるのはなぜ?」、中級編では「ドローンが秤の上に置いてある場合と、秤の上を飛んでいる場合とで、秤の目盛りが変わらないのはなぜ?」、上級編では「ゴマ塩のゴマと塩がきれいに混ざっているのはなぜ?」という謎が出されます。しかし、番組の中では答えを教えてはくれません。そこで体と頭を動かしながら、みんなでこれらの謎の解明に挑戦しました。

 机の上には、段ボール(お盆の代わり)と風船、ドローンと秤、木製の玉とビー玉(ゴマと塩の代わり)を用意しました。最初に, 「なぜそうなるのだろう?」と理由を考え、次に, その考えが正しいかを確かめる実験をしました。実験によって最初に思いついた考えに自信をもったり、もっと良い考えを思いつき別の実験をしてみたり。このようにして試行錯誤してまとめた自分の考えを、みんなの前で発表しました。

 初級編・中級編・上級編のいずれの回にも、iCeMSで日々物質科学研究に取り組む科学者 古林宏之さん(iCeMS辻本将彦グループ 特定研究員)が参加していました。ワークショップの最後には古林さんから参加者のみなさんへのメッセージ。古林さんからは、「今日みなさんは「不思議なこと」に出会った時にどう考えるかについての経験をしました。日常生活にも「不思議なこと」は沢山隠れています。それらを自分で発見し考え、そしてその考えを試してみてください。うまくいかないことがあるかもしれないけれど、また違う考えを試してみることが大切です。そして自分の考えを周りの人たちに話してみてください。私たち研究者も毎日同じことをしています。」

 文・写真:iCeMS科学コミュニケーショングループ

日時
2016年11月12日(土)13時00分-14時00分 初級編
2016年11月12日(土)14時30分-15時30分 中級編
2016年11月12日(土)16時00分-17時00分 上級編
会場
うめきた・グランフロント大阪北館3階 ナレッジキャピタル内 エナレッジ
講師
加納圭 滋賀大学教育学部 准教授/京都大学iCeMS 特任准教授(科学コミュニケーショングループ)
水町衣里 大阪大学COデザインセンター 特任助教/京都大学iCeMS 客員助教(科学コミュニケーショングループ)
一方井祐子 京都大学iCeMS 特定研究員(科学コミュニケーショングループ)
古林宏之 京都大学iCeMS 特定研究員(辻本グループ)
対象
親子限定
*小学3年生〜小学6年生のお子さんとその保護者
定員
初級編、上級編 それぞれ 8組16人/中級編 6組12人程度
参加費
無料
お申し込み方法
ナレッジキャピタルのWebページ から必要情報を入力
ワークショップ主催
「科学の考え方」に着目した科学教育プログラム開発プロジェクト
(加納圭、水町衣里、元木環、塩瀬隆之、熊谷香菜子、竹内慎一)
*このワークショップは、一般社団法人ナレッジキャピタル主催の「ナレッジキャピタル ワークショップフェス 2016 AUTUMN 」の一環として実施されます。
お問い合わせ先
iCeMS(アイセムス)科学コミュニケーショングループ
Eメール:kato-g@icems.kyoto-u.ac.jp