活動報告

2022年1月28日

第9回iCeMS Crossingを開催しました

 1月21日に第9回iCeMS Crossingをオンラインにて開催しました。

 今回は、アイセムス の北川グループ、亀井グループ、植田グループによる研究グループ紹介に加え、アイセムスのOn-site Laboratoryの一つである量子ナノ医療センター(QNM)についての紹介がありました。

 初めに、玉野井冬彦教授がQNMについて紹介しました。QNMは、物理学とナノ材料科学と医学の融合領域に焦点をあてた新しい学問分野の発展を目指し、2019年に設立されたセンターです。センターが取り組むテーマは、大きく、がん研究、コロナウイルス生物学、生物工学の三つに分けられます。2021年には、これまでのシンポジウム開催などの取り組みから、京都大学とUCLAとの間の学術交流協定の締結に至りました。QNM紹介では、UCLAのマイクロ流体バイオテクノロジーラボの Dino Di Carloディレクターが、ゲストとして工学と医学の未来について講演し、多くの刺激的なアイディアや技術を紹介しました。

 研究グループ紹介のトップバッターは、Nathan Flanders博士で、北川グループの有機金属錯体(PCP/MOF)などの多孔性材料について、最新の研究動向を紹介しました。二番手は、亀井謙一郎准教授で、「ボディ・オン・チップ」技術と呼ばれるマイクロ流体デバイスを中心に、ヒトや動物の複雑な生命システムの再現を目指す研究について紹介しました。最後は植田和光教授のグループで、メンバーがそれぞれABCタンパク質を中心とした研究や趣味などについて紹介するビデオが流されました。

 今年度最後となる次回のiCeMS Crossingは、2月18日の予定です。

植田グループの研究紹介にて登場したメダカ