栄誉

2017年5月12日

上杉志成iCeMS副拠点長が市村学術賞を受賞しました

上杉副拠点長

 上杉志成iCeMS副拠点長は、4月26日、公益財団法人新技術開発財団から「第49回市村学術賞」の「貢献賞」を授与されました。

 本賞は、大学ならびに研究機関で行われた研究のうち、学術分野の進展に貢献し、実用化の可能性のある研究に功績のあった技術研究者またはグループに贈呈される賞です。上杉副拠点長は今回、「細胞治療を効率化する合成化合物」に関する研究が評価されて受賞に至りました。

 上杉副拠点長は、合成小分子化合物でヒト細胞の基本的性質を操作・検出して、再生・細胞治療の効率を高める、4つの化合物とそれを用いた技術を開発しました。①細胞移植を効率化する化合物 ②分化促進化合物(心筋と膵β細胞への分化促進)③ヒト幹細胞可視化化合物「Kyoto Probe-1」④残存ヒト幹細胞を除去して細胞移植の安全性を高める化合物 の4つです。化合物の最大の利点は、安価で大量生産が行えることです。再生・細胞治療は高価であることが問題の一つとなっていますが、化合物で治療を効率化できれば治療コストが軽減され、世界中のより多くの人々に治療の恩恵が行き渡ることが期待できます。

関連リンク

公益財団法人新技術開発財団:市村学術賞