栄誉

2023年4月12日

草田康平特定准教授と吉村柾彦特定助教がJSTの「創発的研究支援事業」に採択されました

 JSTによる「創発的研究支援事業」は、特定の課題や短期目標を設定せず、多様性と融合によって破壊的イノベーションにつながるシーズの創出を目指す「創発的研究」を推進するため、既存の枠組みにとらわれない自由で挑戦的・融合的な多様な研究を、研究者が研究に専念できる環境を確保しつつ原則7年間(途中ステージゲート審査を挟む、最大10年間)にわたり長期的に支援するもので、2020年度より新たに始まりました。2022年度は、2,790件の応募があり263件の研究課題とその研究代表者が採択され、2023年4月から研究を開始しています。

草田康平特定准教授 多元素ナノ物質による革新的材料の創出 

 本研究は、元素周期表上に存在する多様な元素を混ざる混ざらないの相性に関わらず、原子レベルで混合・配列させるナノ粒子合成技術を確立することで従来の材料探索空間を爆発的に拡張し、単純な元素の掛け合わせでは予測できないような新物性の発現が期待される多元素ナノ酸化物を主軸とした物質開発を行い、未来に向けた新しい価値の創造と単なるバルク物質のナノサイズ化からの脱却した新しいナノ材料研究分野の開拓を狙います。
※研究開始の猶予制度を利用中

吉村柾彦特定助教 細胞模倣マテリアルによる物質生産テクノロジー

 本研究では、有機合成化学、タンパク質工学、核酸化学を総動員した「ものづくり」により、細胞を模倣したマテリアルを創出することで、新しい物質生産テクノロジーを開発します。これまでの有機合成化学とも、合成生物学とも異なる新たな物質生産技術を開発することで、複雑な構造を有する有用分子群の効率的な合成を目指します。特に、我々人類の健康に寄与する植物二次代謝産物の効率生産に挑戦します。

関連リンク

創発的研究支援事業 2022年度新規採択課題および評価者について