

研究分野とテーマ
ナノ粒子と癌治療
私の研究「ここがイイ!」
癌研究は、基礎研究である癌の分子生物学に始まり新規の治療を開発する医療にまで、広範囲の分野にまたがる研究です。私達は、外部シグナルに対応して抗癌剤を放出できる新規のナノ粒子を開発しました。最近のナノ粒子を用いたアプローチは新規の癌治療につながる可能性があるので興味深いと思われます。
研究者Q & A
出身地
私の田舎は山口県の柳井市ですが、生まれたのは仙台で、育ったのは東京です。
研究者を志したきっかけは?
高校生の時に読んだDNA、分子生物学の本に魅せられたので癌の分子生物学を研究してきました。最近はナノ粒子を用いた癌治療の開発を進めています。
好きな実験,理論,装置,試薬,器具について,理由も一緒に教えてください。
私達は癌発生のメカニズム(分子機構)を明らかにすることを目的に研究をおこなっています。こうした知見をもとに、新規の治療法を開発しています。私達は二つのタイプの動物実験を行っています。ひとつは鶏卵モデルで、これはヒトの癌細胞を受精した卵の中に植えつけることで確立される系で、もうひとつは癌細胞をマウスに移植する系です。
趣味はなんですか?
最近読んだ本で印象に残ったのは、シッダールタ・ムカジー著の『病の皇帝「がん」に挑む ― 人類4000年の苦闘』です。
スポーツではバスケットボールが好きです。最後の数秒まで勝負がわからない、スリル満点の競技です。


メンバー
玉野井 冬彦 特定教授/PI
松本 光太郎 特定助教
東 佑弥 特定研究員
小松 葵 特定研究員
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